2021年の末に阪急梅田で開催されていた『アニメージュとジブリ展』を見に行って改めて『風の谷のナウシカ』の原作を読んだんですけど‥。
以前から思っていたんですが、『エヴァンゲリオン』って『風の谷のナウシカ』の前の世界を描いたものでしょって。
巨神兵とエヴァンゲリオン、置き換えられた人類と『人類補完計画』、エヴァのネルフ本部とナウシカの墓所などなど‥。
似通っているところが多いんですよ。
他にも、庵野さんはナウシカの続きを作りたいと打診したことはあるみたいなんですが、宮崎駿氏に激怒されたとかいう話もあるんですね‥。
なので、エヴァンゲリオンは庵野さんの宮崎駿氏に対する意趣返しなのではなかろうか、なんて勝手に思ってます。
映画『風の谷のナウシカ』は原作の半分も映像化されていない。
『風の谷のナウシカ』は原作の半分も映像化されていない。
これ、割と知らない人多いんですよね。
『風の谷のナウシカ』は原作コミックで7巻出てるんですが、映画で映像化されたのはそのうちの3巻位のところまでなんです。
映画のほうでは、子供の王蟲を助けて怪我を治してもらっておしまい〜って感じですけど、原作はそんなもんただの通過地点ですから!
映画が公開されて時点で原作が完結してなかったので仕方ないことではあるんですけどね‥。
映画『風の谷のナウシカ』のその後の展開
映像化されていない原作のその後の展開はすごい事になります。
- 映画では溶けて崩れ落ちていく巨神兵なんですが、原作ではナウシカから名前を与えられ自我が目覚めます。
映画版以上に活発に動き回るし、暴れます(ラスボスにトドメを刺すのも巨神兵のオーマ)。 - 瘴気を吐き出す害でしかなかった腐海が浄化システムであることが明かされる。
- ナウシカたち含む全人類が人造人間であることが明らかになる。
‥などなど見どころたくさん!
ナウシカとエヴァが繋がっていると思う理由
原作コミックのほうでは巨神兵は槍を持って戦うことは無いのですが、映画の回想シーンでは槍を持っていますよね。
エヴァンゲリオンのほうでも槍が決戦兵器になっています。
エヴァンゲリオンではサードインパクトを引き起こすときに、背後に輪が広がるシーンがあるのですが、巨神兵にも同様に背後に輪を広げ飛行したりする場面が描かれています。
出典:風の谷のナウシカコミックス7巻より
巨神兵の歯には『東亜工?』と商標が彫られており、どうやら日本製の様子。
更に、エヴァンゲリオンは人類補完計画を実行すること最終目標にしていますが、ナウシカの世界では人類はナウシカたち人造人間たちに置き換えられ、腐海というシステムを使って汚染された浄土の浄化を試みています。
『風の谷のナウシカ』の最終目標は、世界が浄化された後、ナウシカたち人造人間は抹殺され(というか浄化された世界では生きられない仕様)、旧人類が再度世界に蔓延るというもの。
ね?ナウシカの世界ありきでエヴァが作られたと考えるとワクワクしませんか?
まとめ
そんなわけで、ナウシカの続きを作らせてもらえない庵野氏が、『じゃあ、前の世界を描こう』ってことでエヴァを作った。
宮崎駿氏への意趣返しだと個人的には思っています。
ナウシカの続きを知らなかった人はもちろん、エヴァンゲリオンが好きな人もナウシカの原作を読んでみてはいかがでしょうか?
ちなみに、ナウシカは現時点で電子書籍化をされていませんし、する予定も今のところない様子。
なので、読むなら紙版のみとなっているようです。
おまけ
映画『風の谷のナウシカ』の終盤で流れる『らん らんらら らんらんらん‥』でおなじみの『レクイエム』なんですが、これを歌っていたのは当時四歳になる、音楽家・久石譲さんのお子さんだったそうです。
下のリンク先の『レクイエム』、その子がやさぐれちゃったらこう歌う?ってていで聞いたら楽しいかも。