Mac対応のメカニカルキーボードとなるとかなり選択肢は絞られることになるかと思うのですが、その中でもオススメの「Keychron」を紹介したいと思います。
ただ、種類が多すぎて非常にややこしい!
そんなわけで「Keychron」を選ぼうとしているあなたの参考になればと思います。
まず、ざっくり一覧です。
シリーズ名 | 入門機 Cシリーズ (ノーマルプロファイル) | ミドルクラス Kシリーズ (ロープロファイル) | ミドルクラス Kシリーズ (ノーマルプロファイル) | ハイエンドモデル Qシリーズ (ノーマルプロファイル) |
フルサイズ | C2 | K1(80%も有り) JIS配列モデル有り K5 | K10 | - |
96%サイズ | - | - | K4 | - |
80%サイズ (TKL:テンキーレス) | C1 | K1(フルサイズも有り) JIS配列モデル有り (本家・代理店) | K8,K8 Pro JIS配列モデル有り (本家・代理店) | Q3 |
75%サイズ | - | K3 JIS配列モデル有り (代理店のみ) | K2 JIS配列モデル有り (代理店のみ) | Q1 JIS配列モデル有り (本家・代理店) |
70%サイズ | - | - | K14 | - |
65%サイズ | - | K7 | K6 | Q2 |
60%サイズ | - | - | K12 | Q4 |
接続 | 有線(USB)のみ | 有線(USB) 無線(Bluetooth) | 有線(USB) 無線(Bluetooth) | 有線(USB)のみ |
Kシリーズは無線機能もありますが、本家サイトから購入・輸入したものについては技適マークが無い為、国内で使用すると罰せられる可能性が有ります。
国内で無線利用を想定してる場合は、国内代理店など技適マークが付いているものを購入しましょう。
「Keychron」とは
シリーズの種類
Cシリーズ
3つのシリーズの中で一番安くで購入できるシリーズです。
現時点ではフルサイズのC2、80%サイズのテンキーレス(TKL)モデルのC1の2機種になります。
このシリーズは有線接続のみになります。
Kシリーズ
一番種類が多く、力を入れているだろうシリーズがこのKシリーズです。
3つのシリーズのうちこのKシリーズのみ、有線・無線両対応になっていますが、無線での利用は技適マークが無いものについては国内使用ができないので注意が必要です。
国内代理店の「コペックジャパン」や、家電量販店の「ヨドバシカメラ」で購入したものには技適マークが付いていました。
Qシリーズ
Qシリーズはフラッグシップになります。
筐体がフルメタルだったり、カラーバリエーションがあったり、特殊キーの「nob」があったり、「VIA」という任意でキーの割り当てを変えられる機能があったりと、高額なだけの理由があるモデルになっています。
現時点では、このシリーズのみ本家サイトでしか購入できないようです。
Q1はコペックジャパンから販売し始めるようです。
海外サイトになるので、やりとりが英語でなければならなかったり、YouTubeなどを見ていると、せっかく注文して輸入したは良いけど外箱がボコボコになっていたりする場合があるなど、気楽に購入できないなと感じています。
プロファイルの種類
ロープロファイル
Kシリーズの奇数型番はこの薄型のロープロファイルになります。
ノートパソコンなどで採用されている「パンダグラフ式」のキーボードのタッチ感が好みなら、このロープロファイル形式のものがいいかもしれません。
薄くて軽いので取り回しのしやすい点もオススメです。
ノーマルプロファイル
Cシリーズ、Kシリーズの偶数ナンバー、Qシリーズはこのノーマルプロファイルになります。
写真で見てわかる通り、かなりごつい仕上がりなっています。
完全に据え置きのタイプですね。
ノーマルプロファイル、ロープロファイル両方とも購入して使ってみた感想としては、個人的にはこのどっしりしたノーマルプロファイルのキーボードのタッチ感の方が好みでは有ります。
キースイッチの種類
ノーマルプロファイルキーボードでは一般的なスイッチを使用し、ロープロファイルキーボードでは、メカニカルスイッチ・オプティカルスイッチの2種類から選べます。
ロープロファイルキーボードのメカニカルスイッチとオプティカルスイッチの注意点は、まず両者には互換性が無いと言うことです。
オプティカルスイッチは、メカニカルスイッチの進化版みたいなスイッチで丈夫であったりとメリットはあるんですが、比較的新しい規格である為、交換できるスイッチの種類が少ないということがデメリットに挙げられます。
一方、Gateronのメカニカルスイッチは歴史があるスイッチなので、Cherry MXなど互換性があるスイッチも選べるということ。
この辺まで言い出すと何を選べばいいのかわからなくなってくるような気がしますが‥。
個人的には、スイッチを色々交換する予定なんてないので、作りが丈夫なオプティカルスイッチで良いと思います。
軸の種類
赤軸
メカニカルキーボードの中でも一番静音性が高いスイッチです。
あまりガチャガチャ喧しいのが嫌いな人はこのスイッチがオススメです。
青軸
一番ガチャガチャ喧しいのがこの青軸です。
一番メカニカルキーボードらしいと言えばらしい軸になります。
私は茶軸と青軸のものを購入したのですが、比べるならこの青軸のキーボードが打ち込んでて楽しく思います。
茶軸
静かな赤軸とやかましい青軸の中間に当たるのがこの茶軸になります。
メカニカルキーボードのタッチ感も欲しいけど、あまりやかましいのは嫌、という人にオススメの軸になります。
ホットスワップ対応の有無
購入する時に赤・青・茶から軸を選ぶのですが、「ホットスワップ」に対応しているものを選ぶと、後でユーザーが任意で好みの軸に交換できるんです。
当然ホットスワップに対応したものの方が若干お高くはなってしまうのですが、後々違う軸のものを試してみたくなったときのことを考えると最初からホットスワップに対応したものを選んでおいた方が結果的に安く済むかなぁなんて思っていたりします。
軸の好みは人それぞれなので、一概にどの軸が一番!とは言えません。
可能なら家電量販店などに行って、実機を触ってみてその上で好みの軸を選択すれば良いと思います。
バックライトの種類
Mac対応のキーボードとしては珍しく、ゲーミングキーボードのようなバックライトが搭載されているモデルがあるのがこの「Keychron」なんです。
バックライトが無いモデルも有るんですが、せっかくなのでホワイトLEDなりRGBなりのバックライトが搭載されているモデルを選んでみてはいかがでしょうか?
ホワイトLEDバックライト
RGBバックライト
JIS配列モデル
K1、K8は本家サイト、代理店コペックジャパン両方で購入できます
Q1は本家サイトのみ購入可。
K2、K3は代理店コペックジャパンのみ購入可。
ただし本家サイトで購入した場合、技適マークが無い為、日本国内での無線利用不可(有線のみのQ1は除く)。
キーボードのサイズ
フルサイズ
これが一般的にフルサイズキーボードと言われているキーボード。
テンキーやファンクションキーなどが全て独立した状態で揃っているキーボードです。
どのサイズのキーボードを買えばいいのか迷ってしまうようなら、こちらのサイズを購入しておけば間違い無いかと。
上の一覧に記載しておきましたが、現時点でフルサイズでJIS配列のものが必要ならロープロファイルの「K1」のみになります。
96%
この96%サイズは、フルサイズのキーボードからキーの数はそのままで、隙間をなくしてギュッとコンパクトにしたモデルになります。
現時点では、ノーマルプロファイルの「K4」のみこのサイズです。
80%
この80%サイズはフルサイズキーボードからテンキーを省いたモデルになります。
テンキーレスということで「TKL」と表示されることも有ります。
特にロープロファイルモデルの「K1」にはフルサイズモデルとこのTKL(テンキーレス)モデルがあるので注意が必要です。
75%
この75%サイズは80%サイズのキーボードの隙間を埋めてギュッとコンパクトにしたモデルになります。
基本USキー配列の「Keychron」ですが、上記の80%とこの75%サイズはJIS配列も用意されているということで、この2サイズが1番人気があるようです。
70%
この70%サイズのキーボードは75%サイズのキーボードの一番上の一列を削ったモデルになります。
画像を見て貰えばわかるかと思うのですが、一番上の列の「ファンクションキー」が無くなっています。
独立したキーは無くなってはいますが、右下にある「fn」キーと数字のキーを組み合わせることでファンクションキーの役割を果たすことができるようになっています。
65%
この65%サイズのキーボードは70%サイズのキーボードから右側一列を省いたモデルになります。
最低限必要なアルファベットや数字キーなどを除けば、かろうじて、矢印キーやページアップ・ダウンのキーが残っているだけのサイズになります。
60%
60%サイズのキーボードです。
65%サイズのキーボードから更に右側一列分、矢印キーなどもカットされ、最小構成のキーだけで構成されたサイズになります。
フルサイズ・80%・75%を買って使ってみた結果の個人的な感想としては、普段の自分の使用環境ならこの60%サイズで十分なんじゃないか‥なんて思ってたりしています。
まとめ
たかがキーボード一つ選ぶだけですけど、かなり迷うんでは無いでしょうか。
シリーズ名 | 入門機 Cシリーズ (ノーマルファイル) | ミドルクラス Kシリーズ (ロープロファイル) | ミドルクラス Kシリーズ (ノーマルファイル) | ハイエンドモデル Qシリーズ (ノーマルファイル) |
フルサイズ | C2 | K1(80%も有り) JIS配列モデル有り K5 | K10 | - |
96%サイズ | - | - | K4 | - |
80%サイズ (TKL:テンキーレス) | C1 | K1(フルサイズも有り) JIS配列モデル有り (本家・代理店) | K8,K8 Pro JIS配列モデル有り (本家・代理店) | Q3 |
75%サイズ | - | K3 JIS配列モデル有り (代理店のみ) | K2 JIS配列モデル有り (代理店のみ) | Q1 JIS配列モデル有り (本家のみ) |
70%サイズ | - | - | K14 | - |
65%サイズ | - | K7 | K6 | Q2 |
60%サイズ | - | - | K12 | Q4 |
接続 | 有線(USB)のみ | 有線(USB) 無線(Bluetooth) | 有線(USB) 無線(Bluetooth) | 有線(USB)のみ |
- 配列はJISにするかUS配列にするか(JIS配列がいいなら選択肢はかなり絞られますが‥)
- シリーズはC・K・Qのどれにするか
- Kシリーズならロープロファイルにするかノーマルプロファイルにするか
- キーボードのサイズはどれにするか
- バックライトの有無・種類の選択
- 軸の種類は赤・青・茶のどれにするか
- ホットスワップの有無はどうするか
Macって対応する製品を出しているところが少ないことも有り、どれにするかを悩むことってあんまりなかったんですが、これだけ選択肢があると選ぶ楽しさみたいなのを珍しく感じていたりします。
価格も同じMac版キーボードを販売している東プレの「REALFORCE」ほどではないので手を出しやすいのでは無いのでしょうか。
以上、Mac対応のメカニカルキーボード「Keychron」の種類と選び方でした。
参考になれば幸いです。
おまけ
これは個人的に気になっている商品なんですが‥。
これはまだ開発中?クラウドファンディングで募ってるところ?ではあるモデルらしいんですが、「Q8」というモデルとのこと。
エルゴノミクスキーボードと言われているものなんですが、右手と左手で押すキーで配列がかわっているんです。
これもWindows版ではいくつか商品が存在しているのですが、Mac版ではこの配列のキーボードは存在してないんでは無いでしょうか。
予定では2022年5月〜6月頃に発売が計画されているとのことで楽しみにしていたりします。